なぜ「給与に上乗せ」は海外報奨に向かないのか
国内では、ちょっとしたインセンティブや報奨金を給与に上乗せして支給するのは珍しくありません。しかし、これが海外拠点や海外に住む社員が相手になると、話が一気に複雑になります。
- 現地の給与税務が絡む:報奨額が給与とみなされると、その国の所得税・社会保険料の計算に組み込まれ、思ったより手取りが目減りすることがあります。
- 為替変動の影響を受ける:本社が円で予算を確保していても、実際の支給時点の為替レート次第で、現地通貨での価値がぶれます。
- 給与システムの改修・調整が必要になる:一時的な報奨のためだけに、複数拠点の給与計算フローに例外処理を追加するのは、経理・HR双方にとって負担です。
こうした複雑さを避けたいという理由から、給与とは別の経路で「価値をそのまま届ける」方法として、デジタルギフトカードを選ぶ企業が増えています。
多通貨デジタルギフトカードとは
多通貨デジタルギフトカードとは、送る側が金額(多くの場合USDや円などの基準通貨)を設定し、受け取る側が自分の居住国の通貨・ブランドで価値を受け取れる仕組みのギフトカードです。Giftronautの場合、受取人はメールを開いて、90か国以上・3万以上のブランドカタログから自国で使えるものを自分で選びます。
ポイントは「送る側は基準通貨で金額を確定し、受け取る側は現地通貨で価値を受け取る」という構造です。これにより、給与を介さず、かつ為替変動の影響を受け取る側に負わせることなく、報奨や謝礼を届けられます。
多通貨対応が経理・HRにもたらす3つの実務メリット
1. 為替リスクを送る側が抱え込まずに済む
本社が「一律100ドル相当」と決めて送付すれば、受け取る側は自国通貨での換算後の金額をその場で確認してから選べます。為替差損を巡って後から調整する必要がありません。
2. 給与システムに手を入れずに運用できる
ギフトカードの発注・送付はGiftronautの管理画面で完結するため、各国の給与計算ソフトやペイロールベンダーとの連携・改修が不要です。四半期表彰や日本本社発の感謝キャンペーンなど、単発〜定期的な施策にそのまま使えます。
3. 拠点間の公平性を保ちやすい
単一ブランドのギフトカード(例:Amazonギフト券)は国によって使えなかったり、使い勝手に差が出たりします。多通貨対応のChoice Cardであれば、どの拠点の社員も「自国で使えるブランド」から選べるため、本社側が国ごとの好みや流通事情を調べる手間も省けます。
Wiseとの役割の違い——「送る側のコスト」と「受け取る側の価値」
海外送金というと、Wiseのような低コスト送金サービスを思い浮かべる方もいるかもしれません。ただし、WiseとGiftronautでは解決している課題がそもそも異なります。
送金する側のコストを下げる
銀行口座間で実際に外貨を送金する際の手数料・為替スプレッドを抑えるサービス。取引先への支払いや、個人の海外送金など「お金そのものを移動させる」場面に向いています。
受け取る側に現地価値を届ける
銀行口座への着金ではなく、受取人が自国のブランドで使えるギフトとして価値を届ける仕組み。給与や送金とは別枠の「謝礼・報奨」を、為替や口座情報のやり取りなしに渡したい場面に向いています。
たとえば、海外取引先への支払いにはWiseで送金コストを抑え、海外拠点の社員への表彰・謝礼にはGiftronautの多通貨ギフトを使う——という使い分けが、それぞれの本来の強みを活かす組み合わせです。実際、海外送金の手数料を見直したい方には、以下のようなサービスも参考になります。
Giftronautで多通貨ギフトを送るまでの流れ
無料アカウントを作成
クレジットカード登録・審査は不要。数分で管理画面にアクセスできます。
残高をチャージ
ACH・電信送金(無料)またはクレジットカード(3%手数料)から選択。基準通貨で金額を確定します。
受取人リストをアップロード
Excel/CSVで氏名・メールアドレスを用意するだけ。個別入力は不要です。
送信・追跡
受取人にメールが届き、各自の国で使えるブランドを自分で選択。配信状況はダッシュボードで確認できます。
入金方法と手数料の目安
| 入金方法 | 手数料 | 備考 |
|---|---|---|
| クレジットカード | 3%の決済手数料が発生 | スピーディーに残高チャージしたい場合に |
| 電信送金(Wire) | Giftronaut側は無料 | 送金元銀行・中継銀行側の手数料が別途発生する場合があります |
| ACH(口座振替) | 無料 | 大量・定期送付でコスト効率を重視する場合に |
よくある質問
取り扱いは国・金額・用途によって異なります。多くの場合は給与とは別枠の謝礼・インセンティブとして扱われますが、最終的な税務判断は各拠点の税理士・税務専門家にご確認ください。詳しい経費処理の考え方は「海外ギフトの請求書・税務基礎知識」もあわせてご覧ください。
受取人がブランドを選択する時点の為替レートで現地通貨に換算されます。送る側は基準通貨で金額を確定するだけなので、為替変動を理由に追加調整する必要はありません。
Giftronautは90か国以上に対応していますが、国によって選べるブランド数は異なります。導入前に、対象拠点の国が含まれているか、Giftronaut担当チームまたは下記フォームからご確認いただくことをお勧めします。
用途によります。取引先への支払いなど実際の送金が必要な場面ではWiseのような送金サービス、社員・拠点への謝礼や報奨にはGiftronautの多通貨ギフト、というように目的に応じて使い分けるのが合理的です。